複数サイト構築で増え続ける運営コスト

ウェブサイトを成功に導くための秘訣は、ウェブサイトを作りっぱなしにするのではなく改善を重ねてユーザの要望により近いものにしていくことです。大きなリニューアルも大切ですが、きめ細かい日々の改善も重要です。ウェブサイトには製作コストだけでなく運営にも多大なコストや人的リソースが必要となります。スマホやタブレットだけでなく新しく現れる媒体向けに個別でウェブサイトを構築することは非現実的ではないでしょうか？

例えば、いわゆるガラケー端末向けにCMSを導入して携帯サイトを新設したとします。まったく同じコンテンツを掲載していたとしても、単純に考えて更新やチェックの作業は二倍になります。携帯サイトでは、小さい画面に最適化してコンテンツを変えている場合も多いでしょうから、コンテンツの調整、再編集をする場合も多いと思います。更新には２倍以上の作業が必要になります。

では、スマホ対応、タブレット対応、TV対応と、次々に現れる次世代端末向けにウェブサイトを新設していったらどうなるでしょう？それらウェブサイトの制作費だけでなく、更新やチェック作業に対応できる運営体制を整え運営費用を準備する必要があります。また、一度始めたサイトを閉鎖するのは簡単ではありません。フェイドアウトして閉鎖することを考えたり、他媒体に掲載した宣伝記述の影響が消えるまで待つことや、他媒体に掲載した情報の更新など、さまざまな作業、すなわちコストがかかります。