いまモバイルから得られるコンテキスト情報
モバイル端末は、位置情報をはじめとしたユーザの情報を察知できるさまざまなセンサーが搭載されています。例えば、ユーザの位置情報を取得することで(もちろんユーザの同意のもとで)、ユーザの場所と時間に最適化されたコンテンツを提供することも可能になります。また、屋内の固定された場所でしか使わないデスクトップ環境ではあまり影響を与えなかった気候や天気などの情報も、屋外で使うモバイル環境では影響を及ぼす可能性があります。
1.時間と組み合わせて想定するコンテキスト
モバイル環境では、位置情報だけではなく写真やビデオ、音声、その他のセンサーなど、得られる情報が増え、ユーザが置かれるコンテキストや前後関係がとらえやすくなっているのではないでしょうか?例えば、場所と時間を組み合わせるだけでも、様々な仮説を立てることができます。
- 自宅+夜10時=夕飯後のまったり時間
じっくり閲覧して比較などをする余裕がある
- 職場+お昼時=仕事と食事の合間の隙間時間
隙間時間でとにかくサッと目的をすませたい
これらを考慮して、時間によってコンテンツを変えて提示することも考えられるかもしれません。例えば、「自宅+夜10時」には、詳細が見られるページを強調した表示に切り替える。逆に、「職場+お昼時」には、最低限の情報をより素早く消費できるようにレイアウトやコンテンツを工夫するといったこともできるかもしれません。
引用元 : 渡辺竜 著 レスポンシブWebデザイン