コンテンツ・ファーストとコンテキスト
コンテンツ・ファーストでも述べたようにユーザに最適なコンテンツは何かを起点にウェブサイトのコンテンツを考えるには5W1Hが役に立ちます。
- だれが(Who)
- なにを求めて(What)
- なぜ(Why)
などのユーザの行動に関する基本情報に加えて
- いつ(When)
- どこで(Where)
- どのように(How)
これら5W1Hに当てはまる「状況や文脈(コンテキスト)」について仮説を立てることで、より効率的に精度の高い選択を行うことができます。モバイル端末は自分しか使わない、そして肌身離さず持ち歩くパーソナルな端末です。ユーザのコンテキストを予測し、より的確でパーソナルな情報を提供できれば、ユーザ体験の向上を図れるでしょう。
例えば、カフェ・チェーンのウェブサイトを例に考えると、ユーザの位置情報を取得することで、ピンポイントで一番近い店舗の案内をしたり、最寄駅の鉄道の沿線にある店舗の案内を提示することも可能です。また、モバイル環境では「いま入りたい店」を探していることが多いと想定すると、空席情報などを提供するのも有効かもしれません。
引用元 : 渡辺 竜 著 レスポンシブWebデザイン