ユーザのネット環境の変化
日本国内でもここ数年でユーザのモバイル端末でのネット閲覧環境は劇的に変化しています。従来のフィーチャーフォンでも「モバイルブラウザ」や「フルブラウザ」で制限された形でネットは閲覧できました。しかし、日本でも2008年7月にiPhoneが登場したことにより、モバイル端末からもウェブサイトを制限なく閲覧できるようになり、その閲覧環境は劇的に改善されました。現在、店頭に並ぶ携帯端末のほとんどがスマホになっており、携帯の機種変更はスマホしか選択肢がないという状況になりつつあります。 1.携帯からのネット閲覧時間は右肩上がり2013年6月に博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所が発表した統計データによると,PCからのネット閲覧時間は2011年にピークを迎え2012年からは減少しているのに対し、携帯からのネット閲覧時間は右肩上がりで増加中です。iPhone以外のスマホ端末も充実しており、この傾向は一層加速すると思われます。また、ユーザのモバイル端末からのネット閲覧時間は、以下の3つの環境が整ったことにより、これからも飛躍的に伸びると考えてよいでしょう。
- モバイルデータ回線の充実
- iPhoneやiPad、Androidなどのスマートデバイスの登場
- モバイルで快適に使えるアプリやクラウドサービスなどの充実
そのほかに、以下のようなデータもあります。 2012年6月12日にインプレスR&Dから発表されたデータによると、2012年5月の時点で5,639人の回答者のうち29.9%がすでにスマホを利用。2011年のデータと比較すると約2倍。また、利用中、購入予定のユーザの割合を合計すると57.6%と過半数を超えています。日本でも「ネットはスマホで」が主流になるのは、時間の問題です。
引用元 : 渡辺 竜 著 レスポンシブWebデザイン