レスポンシブWebデザインの背景
1.スマートフォンの国内普及率は28.2% 日経BPコンサルティング(東京都港区、戸田雅博社長)はこのほど、「携帯電話・スマートフォン“個人利用”実態調査2013」の調査結果をまとめた(調査報告書を2013年8月30日に発行)。この調査は、2000年から実施しており今年で14年目(第19回)。今回は135項目に対して全国の男女4400人から回答を得た(調査期間は2013年7月8日~16日)。 携帯電話とスマートフォンの利用状況、携帯電話・スマートフォンの満足度、サービス/コンテンツの利用状況、データ通信端末やタブレット端末の利用状況、メディア接触時間の比較のほか、「携帯電話・スマートフォンを介して行われる購買」(以下、“携帯・スマホ流通マネー”)、「LINE、Facebook、Twitterをはじめとしたソーシャル・メディアの利用状況」などに焦点を当て、個人が携帯電話・スマートフォンをどのように使っているかを明らかにした。 携帯電話とスマートフォンの所有状況を尋ねたところ、「従来型の携帯電話(フィーチャーフォン)を1台だけ所有」している人は58.9%(前回調査71.6%)、「スマートフォンを1台だけ所有」している人は33.7%(同21.1%)と、スマーフォンが増えた分だけ携帯電話は減少した。 一方、携帯電話やスマートフォンを2台持っている回答者は7.1%で、その比率は前回調査と変わらなかった。こうした2台持ちユーザーに着目すると、その80.2%(同70.9%)、全回答者の5.7%(同5.0%)がスマートフォンを利用しているという結果だった。 従って、少なくとも1台はスマートフォンを利用していると回答した人の比率(利用率)は、全回答者の39.4%となり、前回調査の26.2%から13.2ポイント伸びた。特に30歳代以下でのスマートフォンの利用率は急激に高くなっており、男性の15~19歳と女性の15~24歳のスマートフォン利用率は60%を超えた。 この調査では、性別と年代別の組み合わせで均等サンプリングしているため、総務省の人口統計を使って国内の人口構成に合うように補正してスマートフォンの普及率を算出した。その結果、国内のスマートフォンの普及率(総人口比)は28.2%と推定できた。前回調査(2012年6月実施)では18.0%だったので、約1年間で10%ほど伸びたことになる。 ※引用元:スマートフォンの国内普及率は28.2%“携帯・スマホ流通マネー”は4兆円を突破!| 日経BPコンサルティング. 2.なぜ、いまレスポンシブWebデザインなのか? 2013年8月の日経BPコンサルティング調べでは、国内スマホ普及率は28.2%になっている。国内ユーザのモバイル環境は劇的に変わってきた。 企業やウェブ制作の現場でも、いまではタブレットやスマホなどを含めた「モバイル対応」を急ピッチで進められている。そんな中、「モバイル対応」の一つの手法として確立されつつあるのが、「レスポンシブWebデザイン」なのです。