そもそもWebは1つしかない「One Web」
「One Web」はWorld Wide Webの生みの親であるTim Berners-Lee氏が提唱し、W3C(WWWコンソーシアム)のビジョンとしても掲げられています。「モバイル」の登場により、アクセス環境によって違う「ウェブ」が存在するかのように議論されることがありますが、そもそも「ウェブ」は一つしかありません。「One Web」は、ウェブはアクセスするデバイス、回線環境、人的能力などによって制限・差別されるべきではなく、様々な環境で同じようにアクセスできるべきだという考え方です。様々な端末や回線環境でユーザがウェブにアクセスするようになったいま、より良いユーザ体験を提供するためにも見直されるべき考え方です。そして、数年前には「理想」でしかなかったこの「One Web」を限りなく近い形で実現するのが「レスポンシブWebデザイン」という手法だと考えています。「One Web」とは
「One Web」とは、どのような端末や回線環境からでも、同一のURIを使ってアクセスするコンテンツは、基本的には同じものであるべきだとする考え方です。ウェブは誰でもアクセスできるようにオープンであるべきだということを理念とする考え方です。例えば、数年前まではInternet Explorerからしかアクセスできないように制限がかけられたWebサイトをよく見かけました。いまでも、いわゆるガラケーからアクセスすると、リダイレクトされてガラケーサイトに飛んでしまうウェブサイトは多いと思います。「One Web」は、そういった実装の仕方を良しとしない考え方です。
■W3Cの理念としての「One Web」「One Web」はW3Cの理念に掲げられています。W3C(WWWコンソーシアム)は、彼らのミッションで「One Web」が彼らのビジョンであることを明確に述べ、それらミッションの重要な側面は「W3CのビジョンであるOne Webを促進するもの(all of which further W3C’s vision of One Web)」であると述べています。そのミッションの一つに「One Web」の考え方を示すものがあります。
”ウェブの社会的意味は、人類のコミュニケーションや商業、機械の共有を可能にすることにある。W3Cの主な目標は、ウェブが人類にもたらす利点を、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク環境、言語、文化、場所、肉体的・精神的能力などの要因に関係なく、人々に提供できるようにすることである。” -W3C Missionから抜粋-
■ウェブの基本設計また、「ウェブの基本設計(Architecture of World Wide Web)」には、「同じリソースに違う恣意的なURIを関連付けるべきではない(A URI owner SHOULD NOT associate arbitrarily different URls with the same resource.)」と書かれていて、一つのコンテンツは一つのURIで提供するべきだということが明確に記されています。
引用元 : 渡辺竜 著 レスポンシブWebデザイン ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 青森、八戸、十和田、三沢市のスマホ、スマートフォンサイト制作は北の国ウェブ工房にお任せ下さい。 北の国ウェブ工房では、スマホ、スマートフォンウェブサイト制作をレスポンシブWebデザインで制作しております。いろいろな画面サイズに対応 したレスポンシブWebデザインはスマートフォンに限らず、今後も増加が予想される様々なデバイス(機器)の画面サイズに対応し、見やすく、使 いやすいウェブサイトを作成いたします。 どうぞお気軽にご相談ください。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※